XB-70さん

XB-70さん

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XB-70"VALKYRIE"試作戦略爆撃機の擬人化さんです.巨大なデルタ翼の下に楔形のエンジンナセル,上面に配置されたすらりと長い鶴のような機首,それにカナード翼と世界で最も美しい飛行機のひとつです.カッコ良すぎ.

「確かに美しいですよね.でも高度約23000mをマッハ3で巡航し核攻撃を遂行しようという恐ろしい機体でもあります.事故による期待の喪失(試作2機のうち1機)と,戦略方針の転換でキャンセルされましたが」

何でも結局所定のコースしか飛べないという不便さがこの機体にはあって,じゃあミサイルで良いじゃんってコトになったという所もあるそうですね.なんにしてもキャンセルされて良かったー(笑).

「もう…….ちなみにこのデザインは,超音速飛行時に楔形のエンジンナセルによって生み出された衝撃波を揚力として利用する,というコンセプトだったそうですよ」

ウェイヴ・ライディング?

「コンプレッション・リフト(圧縮揚力)だそうです.…えっと,超音速領域ではデルタ翼は主に前縁で揚力を発生しているそうなのですが,その下にショック・コーンを設置してやると,そこで発生した衝撃波が翼下面全体に圧力をもたらす…という事,みたいです」

む,難しいなあ.

「下から息を吹きかけて支えようって発想?」

「えっと…,そうなるの,かな?」

「あ,もしかして翼の縁が折れ曲がるのって,その衝撃波を抱えこもうっていうこと?」

「いいえ,そんなことはしなくても大丈夫みたい.このギミックは超音速飛行時の方向安定性を回復させるためのものなの.このお陰で垂直尾翼を小さくまとめることが出来たのですって」

「へえーっ」

……知らずに描いてた(・∀・).

「ええーっ(;」

「…全部"世界の傑作機"に書いてあるじゃないですか!」

てへ.あ,カナードはコレ普通のカナードなんですよね.

「そう書いてありますね.…絵の話に変わりますけれど,カナードの位置,嘘ついてますよね」

うーん,悩んだんですけどね.なんだかシルエットが深遠なるものども的になっちゃいそうだったので(笑).まあ顔の後ろってコトで翻案という事にして下さい(^^;).

「確かに正しい位置にすると,ちょっと格好がつかないかも知れませんね」

「このイラストtって,イベントでポストカードにして頒布してるよね」

ですす.結構評判いいのよ.

「嬉しい事ですね♪」

Ad Astra/Gallery/original/XB-70さん 2008-08-09. comment/fileupdated at:2009-04-26. webmaster:tsugumi shinai