4代目TOP絵。20世紀も終わり、という事で、締めくくるに相応しいテーマは無いかと考えた挙句、こういう物になりました。フライヤーやスピリット・オブ・セントルイス、コンコルド、ベルX-1、B-29等の20世紀を代表する機体を一堂に会する、 とか凄い絵を描こうかとも思ったのですが、それは様々の理由により却下しました(^^;
言わなければ解らないような気がするので解説しますと、美砂希さんの背後にあるロケットは、WWII時に独逸が使用した"V-2"ロケットです。やがてサターンVを以って人類を月に送り出すことになる人物、ウェルナー・フォン・ブラウンの手によって造り出された、世界初の実用液体燃料ロケットであり、世界初の弾道ミサイルです。
人類は、このたかが100年の間に(もっとも私はその四半分も生きては居ないのですけれど)、風を捉えて空を飛ぶことを実現し、 音の速さも越えて、宇宙にまでその手を届けても飽く事無く、別の天体にに立つという偉業を成し遂げました。そして勇気ある我等が子孫、ヴォイジャーやパイオニアたちは、永遠の彼方までも我々の声を届けようと彼方を飛びつづけています。空の彼方までも、海の底までも我々は活動の範囲を伸ばし、様々の偉大な発見がなされました。
しかしその一方で2度の大戦をはじめとする多くの戦火が世界を覆い、「偉大な発見」もそのために使われ、またその中で成されました。
そしてその結果は、手にした力の大きさを知らしめたものです。それが、20世紀という時代だったのだと思います。
戦後東西に渡ったV-2。その子孫たちは、一方で弾道ミサイルとなって冷戦という時代を築き、一方でフォン・ブラウンの本来の目標であった月ロケットへと進化していきます。それは何処から分かれたたという事ではなく、常に表裏一体の関係でした。冷戦が無ければ、米国はあそこまで必死になって月を目指すことも無かったでしょう。それでも、その業績は偉大な物で有る事に間違いは有りません。
V-2こそは全ての始まりであり、人類の素晴らしさも愚かしさも、その中に詰まっている、そんな気がするのです。 もちろんゴダードやツィオルコフスキーのことを蔑ろにするつもりなんて有りませんけれどね。
因みに"Per Ardwa Ad Astra"とは英国空軍のモットーで、「艱難ヲ経テ星ヘ」の意。どういう意図でここに掲げたかは、書くまでもありませんよね。
4代目TOP絵。20世紀も終わり、という事で、締めくくるに相応しいテーマは無いかと考えた挙句、こういう物になりました。フライヤーやスピリット・オブ・セントルイス、コンコルド、ベルX-1、B-29等の20世紀を代表する機体を一堂に会する、 とか凄い絵を描こうかとも思ったのですが、それは様々の理由により却下しました(^^;
言わなければ解らないような気がするので解説しますと、美砂希さんの背後にあるロケットは、WWII時に独逸が使用した"V-2"ロケットです。やがてサターンVを以って人類を月に送り出すことになる人物、ウェルナー・フォン・ブラウンの手によって造り出された、世界初の実用液体燃料ロケットであり、世界初の弾道ミサイルです。
人類は、このたかが100年の間に(もっとも私はその四半分も生きては居ないのですけれど)、風を捉えて空を飛ぶことを実現し、 音の速さも越えて、宇宙にまでその手を届けても飽く事無く、別の天体にに立つという偉業を成し遂げました。そして勇気ある我等が子孫、ヴォイジャーやパイオニアたちは、永遠の彼方までも我々の声を届けようと彼方を飛びつづけています。空の彼方までも、海の底までも我々は活動の範囲を伸ばし、様々の偉大な発見がなされました。
しかしその一方で2度の大戦をはじめとする多くの戦火が世界を覆い、「偉大な発見」もそのために使われ、またその中で成されました。
そしてその結果は、手にした力の大きさを知らしめたものです。それが、20世紀という時代だったのだと思います。
戦後東西に渡ったV-2。その子孫たちは、一方で弾道ミサイルとなって冷戦という時代を築き、一方でフォン・ブラウンの本来の目標であった月ロケットへと進化していきます。それは何処から分かれたたという事ではなく、常に表裏一体の関係でした。冷戦が無ければ、米国はあそこまで必死になって月を目指すことも無かったでしょう。それでも、その業績は偉大な物で有る事に間違いは有りません。
V-2こそは全ての始まりであり、人類の素晴らしさも愚かしさも、その中に詰まっている、そんな気がするのです。 もちろんゴダードやツィオルコフスキーのことを蔑ろにするつもりなんて有りませんけれどね。
因みに"Per Ardwa Ad Astra"とは英国空軍のモットーで、「艱難ヲ経テ星ヘ」の意。どういう意図でここに掲げたかは、書くまでもありませんよね。