百里救難隊(茨城県百里基地)配備のUH-60J救難ヘリ.KV-107の後継機です.ベースとなっているのは"ふんたらH-60ふんたら ふんたらホーク"で,
「ふんたらって・・・」
バリエーション大杉なんだもん.まあ簡単にいうと映画で有名な"ブラックホーク"のシリーズで,救難用のバージョンですね.航空祭の際にも,よく救難展示を見せてくれます. 機首先端の出っ張りは航法/気象レーダ,下面のが赤外線暗視装置.夜間の任務もオッケーです.
入間救難隊配備の大型輸送ヘリ,CH-47.基本的にはKV-107を大型化した機体,らしいのですが,見比べてみると全然違います(^^;).ゼク・アインとゼク・ツヴァイくらい違う.全長30m,燃料満載時の搭載貨物量は約8tというのだからまさに怪物.
「そのモンスターを運用しているのが救難隊というのは,ちょっと不思議な感じがしますね?」
確かに.災害派遣にも使うから?ホイストも付いてるから救難にも使えなくもないぞ!
正面からのショット.バートルがドジョウならチヌークはナマズ?
「機首下面に付いているのは・・・これはバックミラーでしょうか?」
うわ今気が付いた.離着陸時や地上を滑走する際に使うのかな?機体の下に猫が隠れていても安心ですね.
「猫って・・・」
大きさ的にはロバぐらい潜り込めるかな.
「・・・もう何でもいいです」
機内も開放されていました.中を見る時間は取れませんでしたが(;
海上自衛隊第21航空群(千葉県館山基地)所属(多分)の,SH-60J哨戒ヘリ.米海軍のSH-60Bと共通の機体に,日本製の電子機器を搭載したものです.特にこの機体は熱センサによるミサイル警報装置MWSと、それと連携してチャフ・フレアディスペンサ(CMDっていうみたい),更に右舷パイロンにFLIRまで付いた新量産型.如何にも軍用機という感じのゴツイ機体です.
下方から迫ってみる.胴体下面の水上レーダが見えるでしょうか.
正面に回ってみました.機首の左右に付いているのはレーダや無線の電波を逆探知するESMアンテナ,その外側に張り出しているのがMWSセンサらしいです.
「右舷にはちゃんとホイストも付いているんですね.それにしても,同じホークシリーズでも,増槽が付いていないとここまで表情が変わるんですねー」
顔つきも違いますけどね.救難任務もこなすけど,基本的には艦載機ですから,増槽が必要なほど遠出はしないらしいです.
右舷です.日の丸の下にFLIRポッドが,テイルブームにMADブームが付いていますね.
浜松救難隊(静岡県浜松基地)配備のKV-107"バートル".マルヨンを"栄光"と呼ぶ人にとっては"しらさぎ"でしょうか.陸,海,空自衛隊に数多く導入され,輸送,救難,要人輸送等の様々な任務で活躍しましたが,現在では退役が進んでいます.
今回の記念塗装はしらさぎにとっては最後のおめかしといったところでしょうか.全国各地に展開する航空救難団ですが,記念塗装は全機種で統一.白は雲,ライトブルーは空,ネイビーブルーは海を意味するそうで,いかにも救難隊らしい配色.大きく描かれた鷲は救難隊のエンブレムを改めて図案化したもので,5つの白い星は50周年を表します.
バブルキャノピー,サーチライト,ホイストと,いかにも救難機らしい装備がずらりと並ぶ右側面.新潟の地震関連のニュース映像でホイストの使用シーンを見た人も多いのでは.